ゴジラシリーズ第2弾である「ゴジラの逆襲」を観て、シリーズの進化を肌で感じることができました。ゴジラと新たな怪獣アンギラスの対決は、映画の新しい魅力を引き出しています。
新怪獣アンギラスの登場
この作品で登場するアンギラスは、アンキロサウルスの生き残りとされており、ゴジラと同様に目覚めた存在です。ただし、アンキロサウルスが本来草食獣であるにも関わらず、アンギラスは凶暴な肉食獣として描かれています。この点は、科学的な矛盾として描かれているか、あるいは意図的な変更かもしれません。
大阪の壊滅
物語の舞台は大阪に移り、ゴジラとアンギラスの戦いが都市を壊滅させる様子は圧巻です。特に、光に反応するゴジラを海に誘導しようとする計画が、受刑者たちの暴動による火災で失敗し、最終的にはアンギラスも誘き寄せてしまうという展開は、負の連鎖の怖さを描いています。この大阪での戦いは、セットと背景映像を重ね合わせることで、より臨場感が増していたと感じます。
技術の進歩
映像技術においても、「ゴジラの逆襲」は進化していることが感じられます。特に、地下鉄に水が流れ込むシーンの演出など、フィルム技術の工夫が随所に見られました。セットの破壊の迫力や背景の工夫など、技術的な進歩がこの作品の大きな魅力の一つとなっています。
物語とキャラクター
ただし、ストーリー展開には些か無理があり、特に北海道への急な場面変更や人間ドラマの浅さは物語の一部としてはイマイチだった部分です。しかし、最終的には雪山での新たな作戦と、そこでの親友の喪失という強烈なドラマが展開され、緊張感がありました。
総評
「ゴジラの逆襲」は、シリーズの中でも特に映像技術の面で見どころが多い作品です。怪獣同士の戦いのスペクタクルとして、また、技術的な進歩を感じさせる映画として、非常に興味深く鑑賞することができました。
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