「怪獣総進撃」レビュー: ゴジラシリーズ第9弾

怪獣オールスターの集結

「怪獣総進撃」は、そのタイトル通り、ゴジラシリーズの中で最も多くの怪獣が一堂に会する作品です。1作目から8作品目に登場した怪獣たちに加え、新たな怪獣も加わり、まさに怪獣オールスターと言える内容です。この多くの怪獣が一斉に登場する様子は、ファンにとって大きな楽しみの一つでしょう。

気になる設定の不一致

しかし、シリーズのファンとしては、いくつかの設定に疑問を感じる部分もあります。例えば、アンギラスは第2作目でゴジラに殺されたはずなのに、再び登場しています。また、モスラが幼虫の姿で登場することも、以前の作品で成虫になっていたことを考えると不自然に感じます。クモンガに関しても、以前の作品でゴジラに倒されたはずなのに再登場しています。こうした点は、シリーズの一貫性を考えると違和感がありますが、各作品が独立していることを念頭に置けば、深く考えずに楽しむことができるでしょう。

ストーリーとキャラクター

本作のストーリーは、地球侵略を目論む宇宙人との戦いがメインですが、怪獣たちの活躍に比べるとあまり印象に残りません。それでも、キングギドラが地球の怪獣たちにボコボコにされるシーンは非常に印象的です。強大なキングギドラが、複数の怪獣たちに一斉に攻撃される様子は、やや気の毒にも見えますが、シリーズのクライマックスとしては迫力満点です。

総評

「怪獣総進撃」は、ゴジラシリーズの中でも特にエンターテインメント性が高く、怪獣ファンにとっては見逃せない一作です。設定の一貫性に多少の疑問は残りますが、それを超えて楽しむことができる作品です。特に、怪獣たちの華麗な共演と迫力ある戦闘シーンは必見です。ゴジラシリーズの魅力を再確認できる、この映画をぜひ楽しんでください。